2015年08月14日

夏休みの自由研究が決まらないのは #きっと妖怪のせい

良い子のみんなー、夏休みの宿題は進んでるずらー?
…え?まだやってない?
それは地味にまずいずら。

早めにやっておいたほうがいいのは、夏休み自由研究ずらー。
やっつけだと寂しい内容になってしまうずら。

今からならまだまだ色々面白いことができると思うから、今日から着手するといいと思うずら。
他の宿題もきちんとやるずらよ。
…二学期前日からが本番とかいっちゃいけないずら。

オラが思ういくつか良さそうな自由研究をつらつら書いてみるずら。参考になれば幸いずらー。

1.スプラウトの研究
スプラウトというとなんだかオサレに感じるかもしれないけど、要はもやしずら。
スプラウトにできるものは大豆やブロッコリーもそうだけど、他の種子でも色々できるずら。

基本的には水を浸したろ紙に種を乗せ、乗せた皿をアルミホイルなどで包むずら。
で、比較的温度の低いところで、半日に一度位水を替えてやるずら。
これでもやしになるずらが、種の種類や光の有無、明るさ、水の成分に肥料などを加えるなどで
生育状態がどう変わるか比較できるずら。

10日もあればいろいろ比較できるので、いまからならまだまだ間に合うずら。

2.家庭にあるもので化学反応
ムラサキキャベツの色が酸、アルカリで変わったりするのはご存知だと思うずら。
重曹の水溶液を電気分解して水酸化ナトリウム…は危ないからやめといた方がいいと思うずら。
まぁこれは極端な例ではあるけれど、家庭にあるもので抽出やら化学反応やらさせることはいろいろ
できるわけで、危なくない範囲でいろいろやってみて出すのも悪くないのではないかと思うずら。

もちろん単純にやってみた、というのでは自由研究にならないずら。
そこで組み合わせをお勧めするずら。
例えばアルコール使ってDNA抽出、ってのは割と有名ずら。
ではDNAを水溶液にしてpH測定(ムラサキキャベツで)とか…生物種によってはどう変化するか、とか…
組み合わせ次第で自由研究の名を冠するにふさわしいものになるずらよ。

ケミストリーの教科書やバイオロジーの教科書を片手に家庭のケミカル自由研究も悪くないのでは
ないかと思うずら。

…ところでにぃちゃん、最近は8/31はもう登校日ずら。
その前に宿題終わらせないとアウトずらよ。

もんげー…危うく宿題の締め切り間違えるところだったずら。
良い子のみんなも早めに宿題終わらせるずらよ。

posted by とくがわ at 23:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月25日

受精卵にゲノム編集使う研究室が5か所もあるのは #きっと妖怪のせい

昨日も書いたけど、ヒト受精卵にゲノム編集(CRISPR/Cas9)を用いて
遺伝子操作することに中国・広州(Guangzhou)にある中山大学
(Sun Yat-sen University)で遺伝子機能の研究を行う黄軍就
(Junjiu Huang)教授らが成功した、というニュースが飛び交ってるずら。

記事が多すぎてどれを参考にするべきか迷うずら。
ひとまず毎日新聞の記事や論文を参考にするずら。


発生が正常に行われない受精卵(精子が2つ卵子に受精したもの)を
使ったそうずら。さらに受精卵を母体に戻すこともないずら。
超兵は作る予定はとりあえずなさそうずら。よかったずら。

ところで兄ちゃん。ゲノム編集って何ずら。

…ふつうそこからずらよね。わかったずら。
妖怪ウォッチみている子供たちでも理解できるように説明してみるずら。

これまで遺伝子操作といえば、ヒトの遺伝子を切った貼ったして
ヒトの遺伝子を組み込んだウィルスを使う方法が多かったずら。

ある種のウィルスはヒトの染色体にもぐりこむ性質があるずら。
その性質を使って、必要な遺伝子が壊れていて命の危険がある
子供たちに対して、正常な遺伝子をウィルスに運ばせ、染色体に
組み込むというやり方を行っていたずら。

でもこのやり方には問題があるずら。
遺伝子が染色体のどこに組み込まれるかわからないので、壊れた
遺伝子が悪さをする可能性もあるずら。
そもそも場所によっては遺伝子がうまく動かないこともあるずら。

そこでゲノム編集という技術がいいと考えられているずら。
ゲノム編集では遺伝子の特定部位を変えることができるずら。
壊れた遺伝子といっても、大体は1か所か数か所が間違っているだけ
なので、そこを治せば問題なくなるずら。

どうやってそんなことができるようになったかというと、歴史がちょっとあるずら。
遺伝子の特定の場所を切断する方法のもとになったのは、制限酵素という
ある種のバクテリアの中に含まれている酵素ずら。
この酵素はバクテリアの免疫の一部と考えられているずら。

制限酵素でバクテリアに感染したウィルスを切断するずら。
するとウィルスのDNAが破壊され、自分のDNAは問題ないずら。
例えば、HindVという制限酵素の場合、AAGCTTという配列を
認識し切断する性質を持っているずら。

しかしこの制限酵素、かなりの種類があるけれど、これまではすべての
遺伝子の配列を切れるわけではなかったずら。
数百種類の制限酵素が自然にはあるずらが、塩基配列の組み合わせは
6塩基で4096通りにもなるずら。

それにそんなに短い範囲しか認識できなければ、似たような配列が多い
ヒト遺伝子などでは遺伝子がばらばらになってしまうずら。

しかしここ数年になって話が変わってきたずら。
1996年(!)に2つの方法でさまざまな配列を切断する制限酵素が
できるようになったずら。

18塩基を認識、切断するI-SceIメガヌクレアーゼという制限酵素を使うやり方。
そしてジンクフィンガーモチーフとよばれるDNA結合部分で、さまざまな
塩基配列と結合し、その後ろにあるDNAを切る酵素FokIヌクレアーゼの
セットでDNAを切るやり方ずら。

でも、いずれも認識できる塩基長が短く、認識部位を作るのが玄人技で
難しかったのでそこまで使われなかったずら。

状況が変わったのはTALEN、そして今回中国の研究チームが使った
CRISPR/Cas9が実用化されるようになったということずら。

TALENのもととなるTALとよばれる転写因子があるずら。
転写因子というのは遺伝子のコピーを行うためのスイッチずら。
このスイッチ、植物の病原菌Xanthomonas属にあって、さまざまな
遺伝子の構造に対応できるように進化しているずら。

一方CRISPRはというと、これもバクテリアの免疫ずら。
石野良純という日本の研究者によって1987年に大腸菌で初めて
発見されたずら。このころは別名で呼ばれていたずら。

このバクテリアの免疫機構(ヒトの獲得免疫みたいにさまざまな抗原を
認識できるずら)を参考に、さまざまな塩基配列を認識する方法が
開発されたずら。

TALENでは塩基配列を認識するのは1塩基につき1つのたんぱく質のセット
で、ペプチドの並びを変えてパターンを作り出すずら。

CRISPR/Cas9ではRNAを認識部位として使うので、個人的にはこっちの
方が扱いやすいと思うずら。
認識させたいパターンの塩基配列をつくってやり、それを結合させるだけ
だから大分楽ずらね。

今回中国のチームが使ったのはこちらで、長い塩基配列を認識して
切断できるからみたいずらね。

…兄ちゃん。ぜんぜんわからんずら。

超簡単にまとめると、

1.バクテリアの中にある免疫のたんぱく質でDNAの決まったパターンを切れる
2.切りたいATGCの塩基配列の並びを人間が作成することができる

ということずら。これがゲノム編集ずら。

…最初からそういってくれずら。ちょっとだけわかったずら。
それにしても兄ちゃん。受精卵に操作ができるって怖いずらね。

そうずら。
遺伝子の内容が把握できればできるほど、より望み通りの人間が
作成できるということずら。人間って恐ろしいずら。

なのでnatureでもこの中国のゲノム編集について強い危機感を抱いているずら。



一言で言うと「あと4研究グループ…だと…?」という感じずら。
おら中国は超兵作りたいんじゃないかと勘ぐってしまうずら。
posted by とくがわ at 01:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月19日

今年のセンター試験が難しすぎるのは #きっと妖怪のせい

2015年度のセンター試験の生物の問題をなんとなく見てたんですよ。
…もんげーむずかしいづらー… おらわかんねぇづらよ…

今年度から脱ゆとりということで、一気に難易度が上昇している模様
なんですけど、今の高校生はiPS細胞やヒトゲノム上の遺伝子数を
常識として知っていないといけないのか…これもきっと妖怪のせい。

というわけで、自分的に難しかったところの解説をやってみようと思うづらー
参考サイトは東進ハイスクールのものを使うづらー

特に問題5、6は最近の知識やマニアックな知識がないと解くのつらいづら。
まず、問題5づら。

問1.について。
@ … 最初の脊椎動物は魚類で、脊椎動物は植物のだいぶ後に陸生化したづら
A … これは正解づらー
B … エディアカラ生物群は先カンブリア紀に生息していた生物群づら。
     オーストラリアとかで発見されたづらよ
C … 哺乳類はさすがに古生代には出現していないづら。
     古生代のすぐ後の三畳紀に出現しているづらよ
D、E … クックソニアはシダ植物に近い仲間づら(シダ植物ではないので注意)
F、G … 軟骨魚類、硬骨魚類とも古生代に出現しているづら
H … 繁栄していた時期、古生代の中盤ということで正解づらー

おい、一問解説するだけでももんげー疲れるづら…

問題6.の解説もするづら。

ここでの内容はヒトとブタのキメラ胚を作製し、そのキメラ胚由来の臓器を
人間に移植した場合、ブタ由来のたんぱく質を人間の体内の免疫系が
攻撃するので問題になる。ので、もんげー困るという話づら。

そこでいくつかの方法を使用してブタ由来の抗原提示部位のたんぱく質を
作れなくするづら。

1.ブタの抗原提示部位(X)にヒトの抗原提示部位(Y)を代わりに表示
2.ブタの抗原提示部位をぶっ壊す
3.iPS細胞を使う(問3.の正解づらね)

ただ、現時点ではiPS細胞を使ったキメラは…あ、イギリスで作ってたづら。
あいつらキメラ作るの上手づら。ていうかセンター試験作ってた時点で
発表されてたのかこの内容?

他にも方法はありそうづらけど…
(例えば遺伝的に問題がないなら、ES細胞使う手も倫理面を無視すればあるづら。
 ただしイギリスでもうiPS使ったキメラ作れてるんで、実用はされないと思うづら)

それにしてもこれ、旧課程と新課程で難易度が天地の差づら。
もう笑うしかないづら。
これからの受験生は勉強頑張るづらよー。でも寒いから風邪ひくなづらー。


posted by とくがわ at 22:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする